「あっ！みーつけたっ！！」 大人が読んだ みんなの声

石を動物に見立てて集める男の子。
子供らしいなーとほのぼのと読んでいたのですが…なんとそれは入院していた妹のためでした！
うわー、やさしいお兄ちゃんですねー。感動します。自分のためではなくて人のためって私はなかなかできないので素直にそう思います。

親である大人の私が読ませていただきました。
主人公のぼくは，学校の帰り道に石を見つけ家に帰り色を塗りさまざまな動物を作ります！
この絵本を見た子供は同じことを真似したくなるでしょうね！
と，ここまではよかったのですが。。
「病院に行く？」そうなんです。
このぼくが石でたくさんの動物達を作っていた理由は。。
親である私は，お母さんの涙にもぼくの優しさにもうるうるしてしまいました（涙）。
そして最後のページ！本当によかった〜！！！
優しい気持ちになる絵本でした。

全頁試し読みで読みました。石を集める理由を知って、あまりにも優しいおにいちゃんなので涙が出ました。病気で入院している妹を喜ばせようと毎日コツコツと石を拾って石に色をつけて動物園を作っていたなんてやっぱりお母さんは泣いていました。妹が喜ぶ顔をみたくて、妹に喜んで貰う為に動物の形をした石を必死で探していたと思うとやっぱり泣けます。思いやりのある家族だなあと思うし、なにより約束通りに本物の動物園に家族で行くことが出来てよかったです！感動的に文章も書かれているし、やさしくてあたたかい大島妙子さんの絵にも感動しました。孫たちに読みたい絵本ですし、お薦めの絵本です。

「ぼくは、まいにち　まいにち　みつけた　いしを　ひろってかえった」のシーンは、4コマで時間の流れが描かれています。

最初は真冬？雪が降っています。
その次は大風が吹いています。季節の変わり目、でしょうか？
サンサンと太陽が輝いていて、周囲には草がいっぱい生えています。春？春なのかな〜。見つけたのはへびみたいな石だし…。
次が雨降り。傘をさして長ぐつを履いています。梅雨の時期でしょうか？

こうしてみるとだいたい半年くらい妹は入院していたのかな？とも思いましたが、最後に家族で動物園に行っている背景には桜の花が咲いているんです。（え〜じゃぁ4コマのシーンの読み間違い？一年くらいたっているのかな〜。なんて、いろいろ考えてしまいました）

ポケットにいろんなお土産を詰めて帰ってくる息子でした。
しりもちをつくほど驚いたのは、ダンゴムシの死骸。お墓を作ってやるためでした。
そんなことを懐かしく思い出しながら、こちらを開きました。

主人公の男の子の目に留まったのは、石。
ポケットに入るくらいの大きさですが、この石にペインティングをします。
どれもこれも、石は動物に変身します。

ある日、ポケットが破れてしまい、お父さんが繕ってくれているのを見て、あれ、お母さんは？
そして、石の動物たちは、見事な動物園になり、・・・・・・。

学校の帰り道でさえ、妹の事を想いなんとか喜ばせようと考えていたこの子いたわり・おもいやりに驚きます。
私が、この子の年頃なら、お母さんを妹に独占され、お父さんとの生活に不満を、ブーブー言っていたかもしれません。

家族を思いいたわりあう気持ちが、本当に美しい。
形には見えないものの中には、真に尊いものがたくさんあると痛感します。

ハッピーエンドで、本当によかったです。

すごく素敵な物語でした。

最初は、ただ
「そうそう、子供の頃って、こういうものを宝物にしてた！」
と懐かしい気持ちで楽しんでいたのですが、
男の子が石を拾い続けた理由が、最後に明らかになるのです。

自分のためでは、なかったのですね…。

最後のページで、その後のことが描かれていたので
とても温かい気持ちで読み終えることが出来ました。

面白いだけではない、本当に素敵な物語です。