本のことならなんでも知っているくまじいさんは、みんなに頼られ
て”くまの本や”を開いています。嵐がやってきても、くまじいさん
は、本やを離れませんでした。棚から落ちてくる本に、覆いかぶ
さって必死で守ろうとしました。
でも、くまの本やがぺちゃんこに潰れてしまって、くまじいさんは、
大きな樫の木の下で、ぐったりしていました。
気がついたくまじいさんは、壊れてしまった本やをみてがっくりし
て気力もなくして、巣穴のベットの中にもぐりこんでしまいました。
森の動物たちが集まってきて本やがないと困るとみんなで協力
して新しい本やさんを開店してくれました。大きな樫の木に小さな
本棚がいっぱい作られていてとても素敵な本やさんが出来ていた
のです。動物たちのあたたかい思いやりでできた素敵な本やさん
でした。絵もとても素敵です。