タイトルは大きく「かき氷」とありますが、この作品はむしろ副題の“天然氷をつくる”という方に重きを置いている気がしました。
写真絵本です。(こういうのも科学絵本という分類に入るのかな?たぶん)
よく取材されて、きちんと丁寧に作り上げられた作品でした。
細かい解説の部分をぬきに、声に出して読んでみたら約12分でした。
意外と長いです。
だいたい小中学校で読み聞かせの時間は10分から15分なので、1冊ギリギリ読めるという感じです。
“天然氷”をつくる手順を、1年をとしてゆっくり描いてくれているので、
一見夏の絵本?と思いがちですが、その作られていく時期を考えると冬に読んでも季節感を損なわずに味わえます。
今、埼玉県で“天然氷”を作っているお宅は、この本で紹介されている阿佐美さんのところだけになってしまったそうです。
だからこそ、埼玉県民の子どもたちにはどこかで一度はこの本に出合ってほしいなぁと思います。
小学校の高学年から中・高生のお子さんたちにお勧めします。