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貝の子プチキュー」 大人が読んだ みんなの声

貝の子プチキュー 作:茨木のり子
絵:山内 ふじ江
出版社:福音館書店
税込価格:\1,980
発行日:2006年06月
ISBN:9784834021431
評価スコア 4.36
評価ランキング 14,790
みんなの声 総数 21
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  • ほんものの絵本

    詩人の言葉を読み、きれいな海の絵が見たくて自分用に買いました。

    不自由はなかった小さな貝の子が、退屈なままでない、自分の足で世界を広げようと、いつもの場所を飛び出します。
    きれいなものが見たくて、宝石がしまってあるという岩場を目指して
    海の奥へ、奥へ

    イカの結婚式に遭遇し、魚たちみんなで眺めます。
    イカの行列なんて設定がおかしくて、印象的です。

    星を眺める岩場について、きれいなきれいなものを眺めることはできたけど、寒くて、疲れて、力がもうない。
    カニの子と喧嘩して、最中に絶命

    残ったのは貝殻だけ。それも流されプチキューを知る者はいない。


    小さなお話かと思っていたのに
    とことん大きなお話でした。


    けれどなによりびっくりしたのは2歳の娘がずっと聞いていたこと。
    途中で絶対膝を離れると思っていたのに
    最後まで集中力が切れることもなかった。
    次の日もせがんできちんと聞いてくれた。

    難しくないはずはないし、楽しくもないと思うのに
    ほんものの言葉と絵にはこれほどの力があるのかと感激しました。

    投稿日:2011/06/14

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    2
  • 貝の命

    美しくて残酷なお話です。
    海の世界に興味をもって旅を続けた、貝の子プチキューのたどり着いたところに死がありました。
    出合った蟹と言い争っているうちに息絶えたプチキューを、蟹は食べてしまいました。
    そして悲しみにくれるのです。
    命とは何か、人生とは何か、考えさせられました。
    でもプチキューはしあわせだったのではないかと思うことにしました。
    こうして歴史は繋がっていくのでしょうね。

    投稿日:2017/11/24

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    1
  • 綺麗な絵です

    とても綺麗な絵です。
    言葉も、さすがに詩人の言葉だな…と思える、自然に心に届いてくるような感じです。
    最後は、主人公が食べられてしまうという、ショッキングな物語ですが、不思議に穏やかな気持ちの読後感です。

    投稿日:2019/10/04

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