題名の「ほんとう」ってなんのことなんだろうと思って、手に取りました。なんか3分の2くらいまで、その正体がもやっとしていて、すっきりしないいらだちに似たものを感じていたのですが、なるほど、ロバートの家では、その「ほんとう」と言われるものがすべての人の中であやふやだからこそ、それを象徴するかのように、もやもやっとしたものとして描かれているのかな?と思いました。
人ってみんな何かに欠けていたり、大事なことを言葉にできなかったりする存在なのかもしれませんね。でも、それを口にする勇気が、幸せになるきっかけなんでしょうね。
余談ですが、私は、おばあちゃんは認知症とかそういうものになっているのかと最初思っていましたが、全然違うんですね。おばあちゃんの告白がロバートを救ってくれてよかった。
なんとなく難しい本です。でも、最後に希望があり、ほっとします。