「おもちのおふろ」の次のお話。
どっちから先に読んでも大丈夫。おふろは冬のお話で、海水浴はもちろん夏のお話。年中、楽しくてのんきで素敵な二人のお餅たちです。
やはりどう見ても昭和の雰囲気で、懐かしの海の家(のような売店)が、ほうぼうにあって、サザエさん一家が居ても違和感がないような、そんなのんきな浜辺です。
ちょっとハワイっぽい人もあって、気分はトロピカル。
これを見ていると、浜辺でコーラでも飲みたくなるような、焼きトウモロコシでも食べたくなるような、「祭り」っぽい雰囲気が盛り上がってきます。
やはり登場人物がふるっている。
たくさんの個性的なキャラクターが出てくるので、見ているだけでも楽しい。
見ていると、野菜は野菜御一行様、パンはパン、すしはすし、弁当関係は関係者一同でまとまってきています。めいめいが、団体旅行をしているのが、ちょっと昔風でおかしい。一人でたたずんでいるヤツとか、カップルとか、やばい集団とか、険悪な雰囲気の一家とか…そういう、目のやり場に困る連中はいませんので(笑)
いくつのお子さんにも安心しておススメできます。
海水浴場で迷子になる、というリアルなお話ですが、最後はあっと驚く結末。
迷子を探すのも、迷子になるのも、誰でも経験していると思うので、
けっこう、ハラハラドキドキしてしまいますよ。
それにしても、こんなに明るくて楽しい浜辺があるなら、是非とも行ってみたい!
絵本を見ていると、季節に関係なく、海に行きたくなります。
楽しい海辺の思い出があってもなくても、だれでも気軽に楽しめる作品です。
泳げなくても大丈夫!