おさるさんが3匹、バナナは5本。
絵を見れば、小さな子でもみんな一つずつ食べられると即わかると思います。そして残るのも2本だという事も。
ここからがこの絵本の面白いところだなと思いました。
色んな答えを子どもから聞き出せます。
おさるさんは2匹がさっと自分の分を確保してしまいました。
では残りの一匹の分は?泣いています。
人の気持ちに気づくことは、こういう社会勉強の中で培われると思うのです。
2本のバナナしかなければ、今回のようにぞうさんにあげてしまってみんな平等にという考えも一つですし、
2つのバナナを均等に分けることも出来たはずです。
もしかしたら、もう少し大人びた子なら、もめる事を避けて自分は人に譲る事を選択するかもしれません。
この絵本では、ぞうさんに2本あげて・・ぞうさんが沢山のバナナの木からとってくれて、お腹いっぱい食べられましたが、この絵本は読んだ後に、みんなならどうする?という問いかけをして、他人の気持ちを知ったり、自分も我慢したりといろんな気持ちに気づける良い絵本だと思います。