ワガハイはねこ好きである。
だから表紙の、大きいねこたちがちゃんと足をそろえているのに、サイモンのまえ足だけが内またなのに、一目でヤラれてしまうのである。
そして表紙をひらくと、枝のうえでサイモンがちょうちょをチョイチョイしているとびらである。サイモンはまるっこいのである。サイモン、ちょっと太めか? このあたりでもうたまらくなって、レジに行くのである。
家につき、気を取りなおして読みはじめると、やっぱりサイモン、各部がまるい。カリカリ食べすぎだろ、と思う。
まるっこいサイモンは、大きいねこたちに「ぼくたち、にてますね」という。大きいねこたちは大笑いするけれど・・・。
とにかくどのページも、ちっちゃいサイモンが不敵なのがすばらしい。ライオンのしっぽにじゃれたり、チーターにも負けずににらみかえす。まるいけど。
でもね、サイモン、わたしはあなたの耳のうごきがいちばん繊細なんじゃないかと思うよ。
というわけで、ねこ好きに超!おすすめ、サイモンである。