「トーストン」 大人が読んだ みんなの声

「トントントントン　トーストン」と、心地よいリズムで楽しくなります。曜日毎に、トーストさんもなにが登場するのか楽しみにしているみたいですね。「トントントントン　トーストン」と、軽やかな心地よいリズムで登場したのに、日曜日にはちょっとなにも登場しなくてがっかりしていたけれど、きをとりなおしてなにもださなくてもそのままで美味しいトーストに気がついてよかったです。お馴染みのバターがなかったし、小倉トーストもなかったのが残念でした（笑）

トーストした後に載せた方が美味いのか「いや、これは焼く前に載せてから焼いた方が絶対に美味いよな…」とか、そんなつまらん事を考えながら読みました。そんな野暮な事は抜きにして、ご飯炊いてたけどパンが食べたくなってくる、そんな本です。

まず、新井洋行さんの作品にしてはサイズが大きいことに驚きました。
そして、テキストも、これまでの作品に比べると、文字数がすごく多い……。対象のお子さんの年齢もよく出す作品のシリーズより少し上になりそうです。

わたしはパンの中でも特にトーストが好きです。中でもトーストを焼いてバターを塗るだけのシンプルな食べ方が一番好きです。
なんにでも合うトーストですが、これが一番おいしい。なので、この最後のページには出来たら横にバターが一塊描かれてほしかったです。

お料理の好きな子、食べることそのものが好きな子、パンが好きな子には特におすすめです。

何でもキュートに造形してしまう新井洋行さん、
今回の主人公は食パンのトーストンです。
ということで、トーストンがいろいろな食材と出会って、美味しい一品になるというのです。
オノマトペも軽快に、鮮やかな手順に拍手です。
ちょっとしたレシピ本としても使えそうです。
しかも、曜日ごとのストーリー、しかも、見返しには３１日のメニュー案も。
曜日などに親しむこともできそうです。
表紙には、おしゃれな英語表記も。
英語学習も盛り込んであるのでしょうか。
でもやはり注目はラスト。
そのままでもおいしい。
これは核心をついています。
そのままを受け入れてもらえる心地良さ、嬉しいです。
題名にそっと添えられた「THE ORIGINAL」の意味が滋味深いです。
小さい子にもよさそうです。