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宮沢賢治の絵本 貝の火」 大人が読んだ みんなの声

宮沢賢治の絵本 貝の火 作:宮沢 賢治
絵:おくはら ゆめ
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2017年10月17日
ISBN:9784895881371
評価スコア 4.21
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みんなの声 総数 13
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  • おごりが人をだめにする

    命がけでひばりの子を救ったホモイでしたが、貝の火という宝物を授かってからどんどん傲慢になっていきました。
    キツネの悪意に呑み込まれていく様は、人の心のすきを痛烈に描いているようで心が痛みました。
    そして結末が何ともやりきれないのです。
    子どもたちが、この物語の真意を受け止めきれないのではないかと不安になりつつ、ずっしりと戒めを受けとめました。
    「つんぼ」という言葉が焼き付いてしまいました。

    投稿日:2017/12/16

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  • 大人こそ読むべき絵本かも。

    宮沢賢治の作品は、児童書や文庫などで読むにはなかなか理解が難しいお話も多々あったり。
    絵本はそういう意味では取っ付きやすくていいな〜と思いました。
    人間の傲慢さや欲深さなどの戒めをも感じられる作品で、もしかしたら大人こそ読むべき絵本なのかも!とも思いました。

    投稿日:2020/07/01

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  • 考えさせられる

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子6歳、男の子3歳

    子どもに読もうと思い絵本版を借りましたが、
    文章の多さに、尻込みしてしまい、
    自分だけで読みました。

    正直、怖い話だと思いました。

    どんどん嫌な展開になり、
    この先どうなるんだろうと
    ドキドキしながら読みました。

    もし、わたしだったらどんなふうに
    接するだろうと考えさせられました。

    ホモイの立場、親の立場もどちらも難しく、
    これからもふとした時に
    考えさせられる話だと思います。

    投稿日:2018/10/24

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  • 正しく生きなければ

    おくはらさんの元気な絵が好きなので、読んでみました。
    宮沢賢治の独特の言葉使いに、ぴったりとマッチしている感じのする
    素敵な挿絵でした。
    はじめは、命をかけて正しいことをしたのに、突然手に入れた
    あまりにも大きなものに、初めは戸惑いながらも、
    ずるずると悪い方向に進んでしまいます。
    一生かがやきを守ると自信に満ちていたものが、
    たった6日だったとフクロウに言われるような始末。
    その間、始終正しい方向に導こうとしていたお父さん、
    最後にやさしく支えてくれたお父さんが素晴らしいですね。
    賢治の生きる姿勢を感じるお話です。

    投稿日:2018/08/19

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  • 宮沢賢治の童話です
    うさぎのホモイは川でおぼれていた ひばりの子どもを 助けました
    川に飛び込み必死でした
    ホモイはその後熱病にかかりました
    ひばりの親子は ホモイにお礼を言いにきて 貝の火という 宝珠を渡すのです「宝珠の手入れ次第で この珠はどんなにでも立派になる」といって渡すのでした
    宝珠をもらってからのホモイの体験  いつも狐に 怖い目に遭わされていたのですが、 貝の火のおかげで いろんな動物たちが ホモイを王のように仕立てたのです
    しかし・・・ お父さんうさぎは 狐のことを用心するように言うのです

    狐は  パンを盗んで ホモイに届けるのですが・・・・ 
    しかも 狐は 鳥たちを網で捕まえたり やはり 悪いことを考えていたのです
    また もぐらをいじめたりするのです うさぎのお父さんは そんな狐を許すことができず   ホモイに諭すのです 

    貝の火は輝きをなくし・・・・ホモイの目も見えなくなるのです
    お父さんのたいして おっかさんという言い方をされた 賢治の思い
    お母さんではなく おっかさんなのです
    お父さんは 泣いているホモイに「泣くな こんなことはどこにもあるのだ
    それをよくわかった おまえは 一番さいわいなのだ 目はきっとまたよくなる おとうさんがよくしてやるから  な。 泣くな」こう諭すのです
    父親のありがたさ  母親の存在 ホモイは なにが大切かを学びながらこれからも 大きくなっていくと信じて・・・・

    ユノセイイチさんの絵もなかなか 良い味出していました

    投稿日:2018/07/02

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  • おごりの愚かさ

    宮沢賢治の奥深い童話を体感してみようと読んでみました。
    既読のような気もしますが、あまり記憶になかったので、新鮮な印象です。
    ウサギの子ホモイは、ある日、ひばりの子を命がけで助け、
    ヒバリの親子から「貝の火」という宝珠をお礼にもらうのですね。
    不思議な輝きを持つ「貝の火」。
    でもそれは、心の在り方をも映していたのですね。
    ホモイが日常生活でおごりを持つ過程が丁寧に描かれます。
    人間の弱さでしょうか。
    キツネという、悪の誘いがあったにせよ、ホモイの顛末には心が痛みます。
    おくはらゆめさんの絵は、賢治の文章が紡ぐ豊潤な色彩をそっと支えてくれます。
    奥深いです。
    小学生高学年ぐらいから、じっくり考えてほしい作品だと思います。

    投稿日:2018/03/30

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  • 人間の業を垣間見れます

    賢治作品?
    読んだことあったかな???
    おくはらさんの絵だ!!
    と、新刊コーナーから見つけて
    図書館から借りてきました

    これは、じっくり、ゆっくり読まないといけませんでした
    「対象年齢6歳〜」になっていますが
    時間掛かりますし
    独特な言い回しもありますし
    どうでしょう?

    内容的にも、道徳ではないような・・・
    哲学???人間学???人生学???
    人間として、どうあるべきか
    「心」のありかた?
    を問うたもの???
    「?」が多くてすみません
    言葉で説明出来なくて
    お恥ずかしい限りです

    賢治作品におくはらさんの絵は
    どうなのかな?
    と、始めは思いましたが
    おくはらさんの絵のお陰で
    「驕り」の醜さ、残酷さ・・・等
    負の状況が和らぐように感じました

    文字だけだと
    ちょっと辛くなっていきます

    人間誰にもある「負の感情」を
    こうも見せ付けられると
    辛くなります

    川で流れてくるひばりのヒナを
    自分も水にもまれながら
    自分も大変なめにあいながらも助けたうさぎのホモイ
    ところが
    「貝の火」という宝珠をいただいてからの
    行動と気持ちの変化
    ホモイだけでなく
    ホモイの父母、周囲の動物達の変化
    悪者役のきつねの言動・・・

    「え〜っ」と思う箇所がいっぱいです

    特に、きつねが盗んできた食パンを
    ホモイは美味しくって、父母にも食べさせたい!という気持ちで
    持ち帰ったモノを
    父は、盗んできた物を見抜き
    「食べない!」と言っていたのに
    翌朝食べているんです
    ちょっと、ここが不可解ですが
    それも、「負」の部分なんでしょうか

    「貝の火」は、ファイアー・オパール!?
    本当だ・・・宝石の中に
    火山?火が見える・・・
    はぁ〜、勉強になりました

    ミキハウスさんの賢治氏シリーズ
    「ざしき童子のはなし」は、岡田さんの絵で
    雰囲気ぴったりでした
    この作品も、イメージ通りなのかもしれません
    私の知らない作品もあります
    それぞれの画家さん達の絵と作品内容を楽しみたいです

    投稿日:2017/12/11

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  • 持つものの手入れ次第で…

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子6歳、女の子4歳、女の子0歳

    持つものの手入れ次第で…というお宝「貝の火」を手に入れた子うさぎのホモイ。
    うーん、段々驕ってしまうホモイの気持ちもわからないでもないですね。人間って…。
    大人が読んでも感じるところがある絵本です。
    まだうちの子には早いと思うので大きくなってから読み聞かせあるいは読ませたいです。

    投稿日:2017/12/06

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  • ホモイのお父さん

    • みいのさん
    • 50代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子15歳

    周囲からちやほやされても、自分が偉くなったから、何でも許されると勘違いしては駄目ですよという教訓を含んだ童話です。
    私は、主人公ホモイのお父さんに、感情移入しました。
    お父さんは、ホモイがモグラを脅したことや、狐がパンを盗んだことなど、すべてお見通しでした。
    ホモイのお父さんが、息子に忠告する場面は、何回かあります。
    息子のことを心配しつつも、どこまで干渉すべきか、迷っているようにみえました。
    親の立場で、じっくり読むことができたと思います。

    投稿日:2017/12/06

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  • 高学年の子に

    • さみはさみさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子9歳、男の子5歳

    宮沢賢治の作品に絵をつけたシリーズ、気に入っています。

    この話は、うさぎがひょんなことから尊敬を受けるようになり、その結果、うさぎ自身がだんだんと高慢になっていくという話でした。

    結構長い話で、読み聞かせるというよりは、小学校高学年くらいの子がじっくり読むような内容です。

    絵があることで、理解しやすくなっており、敬遠されがちな古い文章を読むきっかけになるのではないかと思いました。

    投稿日:2017/12/07

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