この作品は、弓削田健介さんの「しあわせになあれ」という合唱曲から作られた絵本です。
名前は両親から子どもへの初めての贈り物。子どもの数だけ名前があって、名前の数だけ親の思いが込められています。
そしてどんな名前にも「しあわせになあれ」という優しい祈りが、消えない愛のうたとなって聞こえてくるのです。
息子が生まれてから今まで、何千回、何万回名前を呼んできたことでしょう。
そんな子どもはこの春高校を卒業します。生まれて初めて親の元を離れ、一人暮らしを始めます。
今までのように一日に何度も名前を呼ぶことはなくなるでしょう。それでも、今まで呼んできた名前を、声を、そして「しあわせになあれ」という思いを忘れないでいて欲しいです。
そして私自身の名前も、両親の愛や、周りの人たちの優しい思いに支えられていたことに、この絵本を通して気付かせてもらえました。
この合唱曲は今回動画で初めて聞かせてもらったのですが、とても素敵な曲ですね。
松成真理子さんの美しい透き通った水彩画にも心癒され、幸せな気持ちになれました。