仕事の邪魔になるハトが嫌いだった壁ぬり職人アンジェロは、
ある日弱ったハトを見つけます。
帰りに捨てていくつもりだったのに、とうとう家まで運んでしまい、
ベッドまで作り看病をすることに…
年をとり仕事が段々辛くなるアンジェロとそれを心配そうに見守る
ハトのシルビア。
また死期が迫る中、最後の最後までシルビアを気遣うアンジェロ。
読んでいて徐々に涙腺がゆるんできてしまいました。
交流=メールでつながっている事!!面と向かって気持ちを伝える
どころか電話すらNG!!
こんな風潮が横行していますが、心と心でつながりあうような
こんな体験ができれば、世の中もう少し柔らかい空気がながれるんじゃ
ないでしょうか。
でも、なかなかシルビアのような動物になんか出会えるもんじゃ
ありません。
だからこそ、いたわりあうとはこんな気持ちという疑似体験を
本を通して存分に味わって欲しいです。
ユーモアとペーソスがふんだんに盛り込まれた挿絵も素敵です。