「くうたん」 大人が読んだ みんなの声

そんなもの家に入れないでと言いながら牛乳をあげるお母さんに、くうたんを怪訝な表情で見つめるお父さん。しかしそのうち家族の一員のような感じに…。結局くうたんは何者だったの〜？何だったとしても、家庭を持ったくうたん、お幸せにね！

家の作りや家族の服装などを見ると、このお話の世界は昭和３０年から４０年代を意識して描かれているんだなぁと、思いました。縁側から庭へ続くコンクリの感じとか、屋根から伝う雨どい、庭にある小さな水道、あと、そうそう！って思ったのが台所の風景で、三角コーナーの場所とか、タオルハンガーの位置とか、まな板を乾かしている場所！
我が家も子どもの頃、母がよくこんな感じに台所に立っていたな〜と、懐かしく思い出しました。（歳がばれる……！？）

実は「くうたん」自体はもうちょっとはっきりした位置づけで描いてくれた方が読み手は納得できるかな〜っと思ったのですが、
この家族の日常の生活様式や、街並みがほんとにとっても懐かしかったので、“評価”はこんな感じになさせていただきました。

絵柄はとても好きなタイプなので、今後も作品はチェックしていきたいです。

「くうたん」、表紙にも載っている、ブルーの可愛らしい生き物。
ある日突然、卵から産まれたくうたんを、家族の一員として可愛がりますが、くうたんはどんどんどんどん大きくなり、家に入りきらなくなってしまいました。
お父さんとお母さんは、くうたんを手放すことを相談しているけど…くうたんは家族。そんなの絶対に嫌！
この先どうなっちゃうの？と、ちょっぴりハラハラドキドキのお話です。
非現実的のようで、だけどしっかり現実的に大切な家族愛を伝えてくれる絵本だなって思いました。

幼稚園児のこうたくんが見つけた不思議な生き物、くうたん。
そのくうたんと過ごした、こうたくん一家の夏の出来事です。
抱き枕のような容姿のくうたんですが、家族は違和感なく受け入れます。
このくうたん、シンプルなのに本当にかわいらしいので、
この家族の気持ちも理解できてしまいますね。
特に女の子ははまりそうです。
ところが、見る見るうちに大きくなって、家に置いておけなくなるのです。
このハプニングに、家族はどう対応するのでしょうか。
何気ない家族の様子がそっと浮き彫りになり、
家族愛がほのかに感じられます。
不思議な読後感でした。

「もぐてんさん」に続き、リクエストして図書室から届きました。

また、昭和チック！！
でも、おかあさんが持っている牛乳は、パックなんだけど（＾＾ゞあれ？昭和後半は、パックだっけ？？？
こうたくんは、えなりかずきくんに似てるし（＾＾ゞ
庶民的な生活風景画、なんともなつかしいのです。

くうたんに、家族みんなで対策を練ったり、おとうさんが守ってくれてたり・・・

特に、おかあさんがくうたんの抜け殻でいっぱい作ってくれるくうたんぬいぐるみに感心しました。おねえちゃんも綿入れを手伝っています。おねえちゃんはお人形さんのゆりかごを貸してくれています。

特別ではないのでしょうが、とってもほんわかした家族とくうたんとのふれあいに、ほっこりしてしまいます。いやいや、忙しく、なんだかせわしなくって、家族の機能を果たしていない現代には、新鮮かもしれませんね。

すっかり　やぎさんのファン！！になっちゃいました。