「森のイスくん」 大人が読んだ みんなの声

森の動物達と遊ぶ森のイスくん，この一見ミスマッチのような関係が，また何とも斬新で新鮮に感じました。
謎いっぱいの森のイスくん，独特の世界観をかもし出している絵本でした。
お友達には自分とは違う子もいる色々な子がいる。。ということを知るにもいい絵本かもですね。

子どもたちってきっと何にでも興味を持って知りたい、友達になりたい、って思うんでしょうね。森のイスくんは凄く不思議な雰囲気を醸し出している気がするのですが、それは大人が見たらそうなのかも、と思いました。誰とでも友達になれるって素敵ですね。

イスくんの表情がかわいく思ったので読んでみましたが、あまりにもイスくんがミステリアスすぎて、最後はこの表情が怖く感じてしまいました。

花や雲の名前をたくさん知っているイスくんは、一体誰のイスだったのか…。
動物たちはあれこれ想像してみますが、イスくんは答えてくれず、結局分からず。
いろいろ尋ねても、イスくんは「くふふ」と笑っているのですが、だんだんその笑いがなぜか怖く感じてしまいました。
尋ねたことに答えてもらえない、予測不可能という状態に、怖さを感じたのかもしれません…。

いすが主人公の絵本ときいて、手にとってみました。

いすはどうしてもわき役なイメージだったのですが、
この絵本をみて、すこし考えがかわりました。

森の動物たちが疑問に感じている
「どこから来たの？」って　やっぱり　気になりますね。

学校のいすではなさそうですね。いろいろと想像してると
楽しいなと感じてきました。
わたしには、そうした想像を楽しむ絵本のように思えてなりません。

いすが主人公のおはなしですが、
この椅子がどこから、森にやってきたのかは誰にもわかりません。
うさぎやねこが集まって、この椅子と毎日遊んでいます。
いすくんは草花の名前をよく知っていますし、雲の名前もよく知っています。
ずっと昔、
本が好きな、おじいさんの書斎に置かれていたのかなあ。
おじいさんは、窓のそばで雲を見ていたのかもしれない、、などと
考えてしまいました。
ともかく、このイスくんは、今がとても幸せそうなのでよかったです。

いつどこから来たのか、なんでここにいるのかは、今問題じゃなかった。
その存在そのものが楽しくて、一緒に遊べるから嬉しい。
好きだから知りたくなるけど、色んな想像が出来るから楽しいし、イスくんも楽しんでいるんだから、詳しく知る必要はなかった。
森の中にあるイス。ありそうだし、そそられる。

いすくんはいったいどこからきたの？
だれのいすだったの？
と森のみんな同様に私も疑問でした。
顔が描いてあるし髪の毛みたいなものもあるし…？
もとからこういうデザインなのかこどもがこうしたのか等々思いました。
ですがイスくんは「くふふ」と言うだけなんですね。
結局イスくんのことはわからないままだったのでちょっと残念でした。

森の仲間に囲まれて、「くふふ」と笑っているイスくん。

その不思議な光景に、最初は
「？？？」と謎に思いましたが
読み終えたあと、もう一度読み返したくなりました。

自分たちと違う存在も、当たり前のように受け入れ
当然のようにあそぶ。

動物たちの純粋な姿を見て、
「ああそうか、これでいいんだ」と思いました。

心が明るくなるような色彩で、
自然豊かな森の様子が描かれています。


広い森を散歩したら、もしかするとイスくんに会えるかも。

森の中に　イスが　ひとつ　ありました
こんなはじまりで　　　なんだか　おもしろい顔のイス
どうなるのかな？
　　
森の動物たちが　次々出てきて森で遊びます
森の花をみて　イスくんはうれしそうに「ヒメジョオ〜ン・　オオイヌフブリ〜・　ホトケノザ〜」　花の名前をよく知ってるの
それに　雲の名前も　　イスくんは誰が座っていたイスかとみんなが想像するのもおもしろい　　ミステリアス
でも「どこからきたの？」　きいても　「くふふ」て笑うだけ

何とも言えない存在のイスくん
　
森のみんなの人気者
イスくんは
「くふふ、　あそびま〜す」みんなと遊ぶのが気に入ったようですね

イスくんの顔が何とも言えず　心に残ります

石井さんの絵も楽しいです　

個人的に、こういう感じの不可思議で、わけのわからない存在・イスくんみたいなのって、大好きです。
なんか側にいるだけ癒されてしまう感じがします。
この森の動物たちだって
花の名前や雲の呼び名は知っているのに、自分のことを一言も話さず「くふふ」と笑ってばかりいるイスくんに癒されているのだと思います。

後、可笑しかったのは、ねこたちが（ねこたちなりの行為で）イスくんを動かしていて転んでしまった時だけ、
イスくんのお釈迦様のような表情が「びっくり顔」になっていた（もしかしたらなっていないかもしれないけど、そう見えました）のが笑えました。
楽しい絵本です。
小学校の低学年から中学・高校生でも、読み聞かせなどで読んでもらったら楽しく聞ける作品だと思います。