「クリスマスべんとう」 大人が読んだ みんなの声

表紙の絵から「クリスマスツリー型のお弁当箱」に食材が入っていくお話かと思い、絵本を手にしましたが、実際に描かれたお話はまったく異なっていました。
「そうだよね、みんなクリスマスは大好きだしクリスマスパーティーがしたいよね」というお話で、読んでいてほっこりしました。

「おべんとう」シリーズ。
一風変わったお弁当の数々が魅力ですが、今回はクリスマスバージョン！？
サンタさんの家の台所でひそひそ声？
クリスマスパーティーには読んでもらえないであろうおにぎりや梅干し、サラダなどが、クリスマスのコンテストをする趣向です。
クリスマスっぽいものに変身するって、何だか面白そうです。
アクロバット系やらシンプル系やら、その発想に拍手！です。
おやおや、騒ぎすぎて、サンタさんに叱られて。
でも、なかなか素敵な着地です。
お弁当のクリスマスバージョン、ナイスアイデアだと思います。

もうすぐクリスマスです。
サンタさんの家も飾り付けが終わって、サンタさんは静かな夜を過ごしていました。
でも台所では……、ひそひそひそひそ。
クリスマスパーティに呼んでもらえなさそうな梅干しやおにぎり、卵焼きたちが、クリスマスのコンテストを始めていました。
このコンテストは、クリスマスっぽいものに変身して、優勝を決めるというものです。


クリスマスと言えばケーキやチキン、シチューなどが挙げられますが、よく考えたら、おにぎりとかは違いますね。
今まで考えたことがありませんでしたが、おにぎりたちは、寂しい思いをしていたのですね。
そのおにぎりたちでクリスマスのコンテストをするなんて、発想がユニークです。
最後のページではみんなハッピーになっていて、ちょっとしたオチもあって、ほんのりあたたかな気持ちで読み終えることができました。
クリスマスらしい、素敵な絵本だと思います。