本来、この作品は「絵本」というより「児童書」というジャンルに入るのでしょうか。それとも、大人向き?と言ってもいいかも知れません。内容も詩?物語?いやいや、そんな一言ではジャンル分けできません。
私の中では一番といっていいくらい、好きな作品です。実は大人になってから読んだのですが…。
くじらといるかの友情がとても心温まります。もちろん、長新太さんの絵もすごくマッチしていてほのぼのとした雰囲気がとてもいいです。色々なエピソードは発想が一味違うと言うか、海という大きな舞台もいいのかも。
「くじらといるかをくらべたら」というページが中でもお気に入りです。ふたりは気が合うし、似たもの同士かもしれませんが、全然違うところもあります。正反対と言ってもいいようなところも。
そういうことをひとことで紹介されていて、そして、それでも仲良しだし、お互いのことがだいすき。
お互いのことを認め合う関係がすごく簡潔に分かりやすく書かれていてとても好きです。ともだちって自分と同じじゃないんだよね、でも、それがいいんだよね。そんなことを思います。