「みずくさむらとみずべむら」 大人が読んだ みんなの声

ホタル池の水草むらに、みずすましあめんぼう、げんごろう、たいこうちなどの家族が住んでいます。
みんな名前がついていて、水辺の絵が美しく、物語の始まりの予感を感じます。
ていねいな描写で、どんな虫なのか興味も沸きます。
トンボ特急便のセンターには、色々な種類のトンボたちの紹介。
これも楽しいです。
さて、はげしい雨が降った水辺がどうなったかと言うと、
溢れそうな雨と強い風で遭難者も出たようです。
トンボの救助隊、頼りになるざりがにさんなどが出てきます。

やなぎむらの近くにある「みずくさむら」と「みずべのむら」が今回の舞台でした。
池や池の側に住む虫たちの生活の様子が、見ていて楽しかったです。
シリーズものなので、「やなぎむら」の虫たちが登場したシーンはドキドキしました。でも、今回やなぎむらのメンバーは登場しただけで何もできず、大活躍したのは水辺村のトンボさんたちやざりがにのダイマッカチンさんでした。

このへんてこりんなネーミングが意外にハマりました。
元々日本の方なので、物語の発想がとても日本的ですよね〜。
シリーズを通して、物語は大円団のハッピーエンドなので、見ている子どもたちも安心して楽しめるんじゃないかと思います。

ほたる池のみずくさむらとみずべむらに住むむしたちの日常を描いたお話。
ある日、雨がたくさん降り、水があふれて、やなぎむらの近くまで、泥水が流れていきました。その泥に落ちたむしたちの救出作戦決行！

小さな虫たちが、みんなで協力し合って生きていく様子が、美しい風景とともに描かれているこのシリ−ズは、私の大のお気に入りです。それぞれのむしたちの特徴にあわせての素敵なファッション。そして、名前付けもなかなかユニークです。今回は、登場する虫たちもたくさんいて、世界がどんどん広がっていくようです。

こどものともが好きなのとカズコ・ストーンさんの作品だったのでこの絵本を選びました。美しいエメラルドグリーンの配色にうっとりしました。この絵本を読むことで水に住む生物を自然に学習できるのが良いと思いました。トンボたちが困っている人を快く救助しているのがかっこいいなと思いました。続編を読みたくなる絵本です。

「やなぎむらのおはなし」シリーズの水辺編といったところでしょうか。
ほたるいけに住む水辺の生き物達が主人公です。
ちょっと登場人物が多いのでお話と絵の動きを追うのがやや難しいですが、
日頃あまりなじみのない生き物たちですから、こんな風に描かれると、
親しみが湧いてきます。
ほたるいけに大雨、なるほど、水辺の生き物達にとっても大変なんですね。
でも大丈夫。
周りの虫たちの連係プレーで見事危機から脱出します。
絵が細かいのでじっくりと少人数で楽しむ時にいいでしょうね。
雨の季節にぴったりだと思います。