家に帰ってきてから眠りにつくまでの温かい時間が、
なんとも優しく描かれています。
晩ごはんを食べて、お風呂に入って、おはなしをしてもらって・・・。
子どもの頃に過ごしたあの幸福な時間が、
そのまま絵本に閉じこめられていました。
ブルンミを寝かしつけるアンニパンニは、まるでお母さんのよう!
おひさま色の布団にくるまれて、ブルンミも幸せそうですね。
アンニパンニが一人でねこちゃんを探す場面では、
ページは明るいのに 夜の静かな雰囲気が漂っていて、
子どもの頃に感じた高揚感を思い出しました。
大人になるとなんてことない時間も、
子どもにとっては未知の、特別な時間です。
台所の時計は8時をさしていますが、
かつての私もこの時間には、すっかり夢の中にいました。
お風呂場に船のおもちゃが置いてあったり、
ロッキングチェアやベッド、時計にうさぎさんのモチーフが付いていたり、
隅々までオシャレなふたりのお家。
ねこちゃんでなくとも、お呼ばれしたくなってしまいます!