映画になるよりずっと前から高い評価を受けて、多くのファンを持つ作品ですので是非ご一読あれ。
登場人物がみんな活き活きして、本来生きてるはずない物までもが生命力に溢れています。
人が変わったように弾けちゃったソフィ、いたずら好きのお茶目な火の悪魔、生真面目で苦労性なくせ抜け目のないハウルの弟子。そして27歳になっても落ち着かない色男ハウルに、可愛いところもある荒地の魔女。
けっこう複雑な筋立てで、半分は分かったけど残り半分は予想もつかなかった。
最後はおもしろかったよ。お腹が空いて、でもやめられずにパンをパクつきながら読んだ。
絡まった紐がゆるゆると解けるように、今までの小話が全部繋がってゆきます。
ライトファンタジーのようでいて実はテーマも用意されていて、だけどそれを読み取るか読み取らないかは自由よ、みたいな開かれたイメージでした。
人によっていろんな楽しみ方、読み方が出来る1冊ではないでしょうか。私は二作目のが、より好きです。
良質ファンタジー。