1990年に初版がでて、以降、ロングセラーの絵本。
誰が見ても、まず無難な、平和な雰囲気で、癒される。
シンプルな作品で、余白もいっぱいあるので、
いろんなことを想像しながら楽しめる作品だと思います。
私が一番好きなのは、表紙の後にあるみかえしの部分。
たくさんのいちごのキャラクターが整然と並んでいて、あっちを見たり
こっちを見たりしていて、にぎやかで楽しい雰囲気。
全部同じような感じもするし、ひとりひとり違うような気もする。
特に話のスジには関係ない部分だけども、遊び心があって素敵です。
おおきいいちごと、ちいさいいちごのお話。
(中身は、本を見てくださいね。)
かなり小さい子どもでも、楽しめる内容だと思います。
(3歳くらいからいけるのではないでしょうか?)
大人になってから読むと、どうっていうことのない平和な話なのですが、
なんとなく心がやわらなくなり、ほっこりできます。
いろいろと心配事が多い人生の中で、たまにはこんなふうな
単純明快で、明るく平和な雰囲気に浸って一休みするのも素敵です。
おおきいいちごと、ちいさいいちごの形が、若干違うところが、面白いです。
確かに、巨大なイチゴと、小さなイチゴはああいう形をしているな、と
作者の観察力に関心してみたり。
いろいろな楽しみ方ができる絵本だと思います。