きみとぼく(文溪堂)
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私は花が大好きです。この世に花があるというだけで、とてもハッピーな気持ちになれます。だからこの本は興味深く読ませて頂きました。これは何よりも人生で大切なことを教えてくれます。私はこのお話を読みながら、共感できるところがいっぱいありました。そして生きていくためのヒントが詰まっていると思いました。素晴らしいの一言に尽きます!
投稿日:2021/08/22
読み終えた後に、すがすがしい気持ちになる話でした。年を取った皇帝が世継ぎを決める為に、国中の子供たちを集めて宿題を出します。それは、花の種を育てること。そして、1年後に持ってくることでした。大人はすぐに話の結末にピンとくることでしょう。でも、話は、その結末に向かって、素敵な絵と共に少しずつ進んで行きます。 誠実であることが一番難しく、大切であることを教えてくれる本でした。素敵ですよね。 先日、作者のデミさんの『1つぶのおこめ』を読んだばかりで、その本はインドの話でしたが、今回は中国の話で、民族を描き変えられる、しかもくデミさんの技量に感服です。お薦めです。そして、私もいろいろの花が咲き乱れる良い香りがする場所があるのなら、住んでみたいなぁ。
投稿日:2014/03/18
出版社からのおすすめ年齢は5歳からでした。 ナビで読んだお子さんの年齢は一番低い方で3歳…。 このくらいの年齢のお子さんでも、読んであげれば、ストーリーはなんとなく分かると思います。 でも、私個人が読んだ感触としては、できればこれは小学校2,3年生以上中学生や高校生にこそお薦めしたいです。 できれば、日本の政治家さんたちにも!短い作品で時間はかかりませんので、是非一読してもらいたい作品です。 なぜって上に立つべき者が、跡継ぎを考えたときの人間性の見分け方や、正しい心の持ち方などを伝えてくれる物語だったから…。 美しい花や可愛い子どもたちを目で追うだけでなく、 この物語の根底に流れているとても荘厳なおプロジェクトをできればきちんと受け止めてほしいです。 見せ掛けだけの美しさではなく、相手を信じて、努力を惜しまない。 もう遅いかもしれませんが、私も「ピン」のような心の持ち主になれるように努力したいと思います。
投稿日:2011/09/05
皇帝は正直で勇気のある子供を 世継ぎにと考えたのですね。 なるほど・・・。 心がほっこりとしました。 中国の昔話なのでしょうか。 細やかな絵にも心ひかれます。 また、望遠鏡で覗いたようなまあるい囲みの中の絵にも 惹かれるものがありますね。 一番心に残った場面は ピンのお父さんの言葉です。 「おまえはいっしょうけんめいに、できるかぎりのことをしたじゃないか。むねをはって、そのうえきばちを皇帝にみていただきなさい。」 子どものがんばる姿をしっかりと見届けた父親の思いが伝わってきました。
投稿日:2009/12/21
読んでいくうちに、大人ならどういう結末になるかわかるかもしれません。しかし、子どもたちにとってはどうでしょう。 花が咲いていない植木鉢を皇帝にみてもらうために、主人公のピンがどれだけの勇気を必要としたかを、子どもたちはピンと一緒になって感じるでしょう。 見事に花を咲かせた植木鉢の一番最後に、皇帝の前で「咲かなかった」という事実をピンが話す場面では、子どもたちはドキドキするに違いありません。 正直に話すということが、実はとても勇気を必要とするものであるということが、この絵本から伝わってきます。 また、父親の役割についても考えさせられます。ピンが皇帝のところへ行くかどうか迷っているときに、ピンのおとうさんは言います。「おまえは、いっしょうけんめいに、できることをしたじゃないか。むねをはって、そのうえきばちを皇帝にみていただきなさい」まさに、子どもに父性を示した場面だと、同じ父親として感じました。 夫が中国人であることも影響しているのかもしれませんが、デミさんが描く絵は、緻密で色彩も中国風です。表紙や本文のベースとなっている青磁色から、この絵本自体がピンがタネを育てた陶器のように感じられ、話のなかに自然と入っていくことができます。
投稿日:2009/06/25
絵本を読み終えたとき、自分と娘が同じ立場になったらどうするだろう、と深く考えてしまいました。 皇帝がお世継ぎ選びのために、国中のこどもたちに花の種を与えます。 種を大切に育て、1年後見せに来るようにとのことです。 懸命に育てようと頑張った男の子ピンの種は、1年経っても芽を出すことがありませんでした。 子供のけな気さ、素直さが胸にしみるお話です。 素朴な印象の絵も心を落ち着かせ、お花でいっぱいの国の様子は幸せな雰囲気がいっぱいです。 勇気を持って行動したピンの姿がとても光って見えたのと反対に、 周りの子供たちのピンに対する態度が少し悲しく思えました。 ピンの困っている理由分かっていたはずなのに、それを馬鹿にするなんて・・・ 子供に伝えたいことがたくさん詰まった絵本だと感じました。 さて、冒頭の悩みですが、こうやって思い返して感想を書いているうちにハッキリと答えを見つけました。 子供にはやっぱり素直な気持ちを持ち続けてもらいたいものです。
投稿日:2009/05/09
花が大好きで、育てるのもとても上手な男の子ピン。 ある日、皇帝が国中の子どもを集めて、 花のたねを渡します。 さて、どんな花が咲くのでしょうか? 丸の中に描かれた中国風の絵がとても素敵。 本当のことを言うには勇気が必要な時もある ということを教えてくれます。 ピンは、植物からウソをつかないということを 学んだのかもしれませんね。
投稿日:2009/05/08
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