主人公カメさん家族の会話が、とてもたのしい。
お父さんと、お母さんと、子どもとの会話をゆっくりとかみしめられる。
あぁ、聞くってこういうことかもしれないと、気付く。
ページの上に広がる大胆な絵が、たのしい。
山と海、空と大地と、昼と夜と、色が空間を組み立てていく。
そうだね、想像するってこういうことかもしれないって、思う。
お父さんと、お母さんと、子どもとの目には見えない絆が
トックリコッコー、トックンコーとか
ズンタラホーッ、ドッコイサーのかけ声に、隠れているようだ。
カメさん家族のえんそくの結末は、胡散霧消しているぞ?
うわぁ!・・・ひょっとして家族の楽しみを開ける「缶切り」
忘れてはいませんか?って私、問われてる!?
なかなかの、哲学的エンディングだ。
感謝、感謝。