すっごく面白い作品なのに、ナビの投稿が少ない作品を見つけると、より声を大にして皆さんに紹介したくなります。
「面白いですよ〜」
これも、日本での初版が1981年と、結構古いです。
ぬまばばさまという謎の生き物(きれいに表現すると妖精?不気味に表現すると妖怪)の家族の1年を、なんだかとっても楽しく物語ってくれている作品です。
えぇ、ぬまばばさまには家族がいるんですよ〜。
だんな様はドロの塊みたいな大男。
娘は生まれてから一度もとかしたことのない、ふさふさの髪の毛をしていて(ここが結構ポイント!)、
息子はいたずらっ子で、どうやらひょろっとした足をしているようです。
はっきり、ひょろっとした足という表現は出てきませんが、
人間に見つからないように変化するとき、
息子は枯れ枝のような足を突きだして、
上半身は土の中に突っ込んでいるようなのです。
ね?この家族構成を見ただけで、なんだかワクワクしてくるお話じゃないですか?
この一家が、ぬまばばさまを中心に作りだすお酒には、実はすごい魔法みたいな力が隠れているんです。
でも、それは読んでからのお楽しみ。
読んであげるなら、幼稚園くらいから、小学校高学年。中学校などでも喜ばれるかもしれません。
ただこの絵本、ちょっとばかり規格が小さいので、あまり広すぎる場所での、読み語りにはお勧めできません。