自分のもとでは、我が子は幸せになれないのではないか。
その思いから、人間に子どもを託した人魚のハハ。
でも、やさしく育ててくれた人間たちは
だまされてその子を売り渡してしまう。
そのとき、人魚のハハはどんな気持ちだったのだろう。
人間への、怒りの気持ちもあっただろう。
それから、我が子を手放した、自分への怒りもあっただろうか。
でも、もう、取り返しがつかない。
そして、
なぜ自分は、人間と姿が違うのか
なぜ遠くへ行かなければならないのか
知らずにただただ悲しみの中にいた人魚の子。
胸が、痛くなりました。