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サルビルサ」 大人が読んだ みんなの声

サルビルサ 作・絵:スズキ コージ
出版社:架空社
税込価格:\1,650
発行日:1996年
ISBN:9784906268986
評価スコア 4.4
評価ランキング 12,776
みんなの声 総数 19
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  • 【再投稿】戦争の発端と結末

    問答無用のパワフルな絵を作り続けるスズキコージさんならではの問題作です。
    ただただ圧倒されるばかりなのですが、意外と確信犯的な遊びに思えました。
    互いの国で正反対に発語する言語をもつ人たちが、争いを始めます。
    翻訳したら、コミュニケーションが成立したら、これほどむき出しで感情的になることはないのかも知れません。
    でも、多分自分たちを否定されているようにしか受け取れないのです。
    かくして、両国は戦いの末に滅んでしまいました。
    怪しげな鳥が両国を手に入れて、お話は終わります。
    黒い怪鳥は、決して平和の象徴ではありません。

    投稿日:2024/05/01

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  • イマジンだぞ、こどもたち。

    • もゆらさん
    • 60代
    • その他の方
    • 神奈川県

     私たちは、こどもに絵本をと、いつも望む。
    ここにまたその評まで残そうなんて、なんて不埒な親だ。
    スズキコージの、破廉恥なまでの童心パワーに、またも完敗だ。

     まるで鏡を見ているかのような絵本。
    ヤンチャ表現に飲まれて、あっという間にページを繰ってしまった。

     似ている、まるで違うはずなのに、似ているのだ。
    だから言い合いになって、泣き叫ぶ、この絵本の絵のように。
    「自分の中にも、いろんな自分があることを知っていながら、
    あなたとは違うと、言い張るのだ、そう、互いにだ」
    と、スズキ画伯に言われているような、気がした。

     新しい古いではなく、素直なスズキ画伯のイマジンに
    感謝、感謝。

    投稿日:2019/04/30

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  • 息苦しい

    圧倒的な迫力と怖さを感じました。
    読んでいて息苦しくなるほどです。
    両者、相手の言い分には全く耳を貸さないけれど
    言っていることはある意味同じというところがまた恐ろしい。
    第3者の登場が更に不気味な印象でした。

    投稿日:2010/06/25

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  • 2つの部族の言葉がお互い「回文」?

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    「回文」…?
    ストーリーといえるものがあるとすれば、
    1匹の獣を追ってきた2つの部族(または種族)が、その獣をめぐって大きな争いをして、死者をいっぱい出したのに、
    そこへやってきた別の鳥獣に、その獲物をとられてしまったというもの。と、解釈していますが、
    この絵本は、登場する2つの種族の言葉が、すべてお互い逆さ言葉なんです。
    例えば、獣を同時に仕留めたとき、片方の戦士は「サルビ」と叫び、もう片方の戦士は「ビルサ」と叫んでいます。

    文はとても少ないのですが、その1ページ1ページがとても楽しいので、ゆっくり読んでほしいです。
    他の方の感想を読んで思いましたが、
    なるほど、読み語りをするときは参加型にしてみると面白いかもしれませんね!今度、ぜひやってみたいです。

    投稿日:2010/02/05

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  • 不思議がいっぱい

    スズキコージさんの絵本が読みたくて手に取りました。
    独特の、画面いっぱいに描かれた絵が魅力的です!
    そして、不思議な言葉が続くこの絵本。
    字のない絵本よりもこの「不思議な言葉」があることで読む側の想像力が広がります。
    傍観者のように登場する鳥がまた不思議。
    どんな意味があるんだろう…と、ついつい何度も読んでページの隅々までチェックしたくなる絵本です♪

    投稿日:2008/05/02

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