ゴリララくんシリーズ第3弾ですね。
コックさんも市長さんも奇想天外なお話でしたが、今回も笑いました。
今回のゴリララくんは、「お坊さん」。
朱塗りの橋の上でお経を唱えていたら、虚無僧姿の籠をかぶった御仁が尺八を吹きながら近づいてきて、なんとゴリララ坊さんの隣に陣取りました。
自分のお経が尺八の音色にかき消されてなるまじと、声高にお経を唱えると、尺八も負けていません。
このバトルに疲れ果て、ゴリララぼうさんが、「あなたは、だれですか」と尋ねると、「わたしはだれでもない」という答え。
「もしかしたら○○○ですか」と尋ねると、お隣の御仁の籠に○○○の顔が浮かび上がり、また「わたしはだれでもない」のなかなか哲学的な笑える答え。
この問答が何度か繰り返され、籠に浮かび上がる様々な○○○に、だったら愉快だな〜、と思い読み進めました。
そして、衝撃の結末に、目が点でした。
しりとりの楽しさもあり、またこの二人のやりとりを見ているギャラリーの人々(動物たち)の台詞も愉快。
特に子だぬき(子パンダ?)くんの台詞に注目してください。
小さい読者さんにうけそうな、きむら先生のナンセンスワールド作品です。