「子どもっていつ、どうやって、昨日の自分より進歩するのかなぁ?
大きくなるって、どういうことなのかなぁ?
お兄ちゃんでしょ!お姉ちゃんでしょ!って言うけど、
弟でしょ!妹でしょ!って言わないのは、どうしてなのかなぁ?」
そう思っているんだろうな子どもは…、って感じるお父さんお母さんに、この絵本を薦めます。
幼稚園に通うベンジーくんは生まれてからずっと、一枚の毛布が手放せない。
ベッドで眠る時はもちろん、家の外であそぶ時、幼稚園にいる時、床屋さんで髪を切る時や、歯医者さんで治療してもらう時でさえもね。ほら、スヌーピーのライナスがいつも引きずってる、あの毛布と同じです。
でもある日、隣のトルーディちゃん家にやって来た一匹の子ネコ、よく鳴いて三日三晩も泣きっぱなしだったんだけれど、彼は何かを感じて、自分のお気に入りの毛布であるいいことを思いつく。ベンジーのお母さんも、お父さんもお兄ちゃんも、お隣のトルーディちゃんもおばさんも、そりゃあビックリのね。
ひとが優しくなれるとき、褒められたとき、自信を感じるとき、ちょっと胸がぽっとあたたかくなるとき、そんなとき、大きくなるっていうことかなぁ。
ベンジーとトルーディの家族に、感謝。