レインボウブックスファンの私にとっては、
この「いのち」がまさに、「大トリの登場」といった感じで、
これまでのすべての絵本の総結集のように思えた一冊です。
レインボウブックスは赤ちゃん絵本でありながらも、
そのどれもが、いのちや生命の不思議、躍動感を感じさせてくれる
シンプルだけどスケールが壮大で神秘的な絵本。
最後はやっぱり「いのち」で締めくくられるのが
とてもにふさわしく思えます。
ページのどれもが、やさしく、あたたかく、
絵本というより美術作品ですが、
親子で読みながら語らい、ゆったりとした時を楽しめる絵本。
さいごのさいごのページは、
シルエットだけだけれども本当にとても暖かい親子の絆が感じられ、
子供よりも大人の方がジーンときてしまうのではないでしょうか?
次から次に繋がれるさまざまな「いのち」が美しく集まった、
「いのち」と題するにぴったりの大トリの一冊です。