私が小さな頃、自分のにおいがしみついた汚れたタオルを離せない子どもだったようです・・
そんな私にぴったりだと母が購入して読み聞かせしてくれたのがこの絵本でした。
当時の私には多分、ストーリーを理解するまでもなく、ただただジェインが大事そうに毛布を握りしめている姿に親近感を覚えていたように記憶しています。
この絵本のことをすっかり忘れていたのですが・・大人になってからこの絵本をずっと見てたよね?と母やきょうだいに言われ、また読みたくなりページをめくりました。
きっと、当時私は2歳、3歳くらいだったと思うのですが、この絵本を読むと、不思議と当時の記憶や風景が蘇りました。
お姉ちゃんになって、どんどん毛布もいらなくなっていっても・・なぜかずっと持っていたい。私もジェインと同じ気もちでずっといたようです。
文章はきっと長くて・・でも時々出てくる白黒のイラストの中に赤の毛布のコントラストが印象的でした。
最後の結末もちょっと切ないような気持ちを当時の私は抱いていたのも思い出しました。
わが子にはこれほどに長い絵本は読み聞かせしたことがなかったように思うのですが・・幼いころに読み聞かせしてもらった記憶がこんな形でおもいだせてとても嬉しい気もちです。