2010年の9月に出た写真絵本です。
アフガニスタンというと、内戦の映像でテレビや新聞に映し出されるのは、たいてい戦場の町や犠牲になった人たちの姿で、山奥の村の様子など全く想像もつきませんでした。
マジャミンは日本でだってどこにでもいそうな普通の女の子で、兄弟や友達と楽しく遊んでいる姿がかわいらしかったです。
日本の子供たちと大きく違うところは、まずは家族のために、子供でもできる仕事を早朝からやらなくてはならない。という環境(お国事情)でしょうか。
マジャミンはまだ小学校4年生なので、水汲みが大きな仕事だそうですが、彼女のお兄ちゃんのアミンは朝の5時半から羊の世話で1日山で過ごしたりもするそうです。
こういう環境で育っているからこそ、「学ぶこと」の大切さや楽しさを
身をもって実感でしている子供たちが、正直うらやましく思えました。
我が家の子供たちを含め、日本社会の学歴主義的勉強方法は、彼らの「学び」とはほど遠いところにあるような気がしました。
小学校高学年くらいから、中学校・高校生の子供たちにお勧めしたいです。