表紙絵の銀箔を見て、「ちいさなつきがらす」を思い出しました。
さてこちらの作品では、この箔がどんな風に使われているのかと思い読みました。
うさぎくんとくまくんは大の仲良し。
うさくまハウスでいっしょに暮らしています。
この二人の仲良しぶりは、友だちっていいなぁ〜、って小さい読者さんに思わせる事でしょう。
さて、ある日二人は道端に落ちているキラキラ光る不思議なものを発見。
それは、破れて落ちた銀色の風船でした。
勿論そんなものを見た事も触った事もない二人は、このキラキラを覗き込み、「自分が映っている」と言い合います。
確かに覗き込んだ人だけが映るわけですからね。
でも、それを知らない二人は、キラキラが真っ二つになるほどの大喧嘩を、・・・。
喧嘩をしてしまった二人の心の動きが上手に描かれています。
初めは怒りに任せ、相手を攻める気持ちばかり。
そして、一人であることの淋しさ・悲しさ。
最後は喧嘩をしてしまったことをとっても後悔しています。
夜も眠れず、「どうすればもういちどともだちになれるかな」と二人は、・・・。
ラストのページがとっても素敵です。
お話の意味をわからずここまで読んできたお子さんもここで、うさぎくんくまくんと一緒に納得できるでしょう。