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ちいさなとりよ」 大人が読んだ みんなの声

ちいさなとりよ 作:マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵:レミー・シャーリップ
訳:与田 凖一
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\880
発行日:1978年11月
ISBN:9784001151541
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,347
みんなの声 総数 17
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  • 死のイメージ

    • 桂はなさん
    • 20代
    • せんせい
    • 千葉県

    幼いころとても好きでした。
    私にとって、ずっとずっと埋葬のイメージはこれでした。
    最近、ふと読み返して、幼い私は何に惹かれたのか、悩んでしまいました。
    美しい絵本です。
    同時にひやりとするような残酷さがある。
    ちいさな鳥の死を眼にした子どもたちの中の、死を悼む気持ちと、非日常の興奮と、大人の真似ができるわくわく感、なによりそれらの行為をする自分たちに酔いしれる感傷を、恐ろしいほど静かに切り取っています。
    これは、まったく正しい子どもたちの姿だと思う。
    同時に、今の子どもたちに、この本を手渡すとしたら何歳くらいなのでしょう。
    まだ本当に心が柔らかいうちがいい。死を終わりだととらえないうちがいい。けれど、死はリアルとして存在していなければならない。

    教訓めいたことは何もなく、読んで何かを得られる物語でもない。
    けど、必要な絵本だと思う。
    しかし、私の心に強烈に残っていた作品だけに、今の子どもたちの心にどうやって残るのかが、気になって、いまだに、誰にも読んであげられずにいます。

    投稿日:2009/06/20

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  • 命の終わり

    図書館の「戦争の本」コーナーで見つけました。
    戦争が直接のテーマの絵本ではありませんが、命の大切さや亡くなった者への敬いの気持ちなどが書かれています。

    文章のみ・絵のみのページが繰り返される、独特の形になっています。

    文章の切れ目が不自然に感じる箇所がたびたびあり、読みにくい印象があり、それが少し残念です。

    投稿日:2011/08/27

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  • 夢の中にいるような不思議な色使い。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子10歳

    私は最近はじめてこの絵本を知りましたが、もっと子どもの頃に出会えていたらなと、思いました。
    マーガレット・ワイズ・ブラウンならではの、詩のようなリズムの文と、子どもたちの目線や心の動きを描写している言葉、R・シャーリップの夢の中にいるかのような不思議な色使い。
    とても心に残りました。

    子どもたちの学校には、たいてい飼育小屋などがあって、家にペットがいなくても、小さな生き物と触れ合う機会、死を看取る機会はあると思うんですよね。
    そんな子どもたちの心にも、そっと届いてくれる絵本だと思います。

    投稿日:2010/10/18

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  • 表紙

    美しい表紙が気に入ったのでこの絵本を選びました。スカイブルーに黄色い凧がとてもよく映えていてうっとりしました。子供たちの優しい気持ちが伝わってくる描き方が気に入りました。自分達に出来る事は何かを自ら考え行動することの大切さを学べる絵本でした。文章だけのページと絵が登場するページが交互に構成されているのもセンスを感じました。

    投稿日:2010/07/08

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  • わすれてしまうまで・・・

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    死んだことりを見つけ、お墓を作ってあげる子どもたち。
    それぞれに、色々な思いがあるのだろうと想像させられます。
    子どもたちは、精一杯じぶんたちにできることをします。

    作者は、命の重さを教えてくれます。
    しかし、亡くなった命をいつまでも嘆き悲しむことのないようにと言っているようです。

    表紙で元気にたこあげを楽しむ子どもたちが、最後のページでも仲良く遊んでいます。
    「こどもたちは とりの ことを わすれてしまうまで」という文章がとても意味があると思いました。

    投稿日:2008/11/05

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