「赤い靴をはいた女の子が躍り続けて、足を切らなくてはいけなくなったお話。」
そう私の中では長年インプットされていましたが
改めて読んでみると、それだけではない、この物語には大事なことがいくつも物語の中に隠されていました
だれか、カーレンに「なんで」赤いくつをはいていってはいけないのかを
教えてあげるべきだった。
「赤い靴をはいてはいけない」だけだと、
誘惑に負けてカーレンみたいにはいてしまう子いると思います。
可愛いからという理由だけでTPOを考えない格好をしている大人もいるように。
時に、知らないということは、怖いこと。
知らずにやってしまって、仕方ないではすまないこともあるということ。
カーレンは赤いくつをはいてしまっただけでなく、
黒い靴をはくと約束したのに守らなかった事。
大切なおくさまの看病をせず、舞踏会に行くことにしてしまった事。
たくさんのタブーも犯し、罰を受けることになった。
きっと、高慢でみえっぱりな子供への見せしめの意味も含んでいたのですね。
生きている中で、ダメなのに心が揺らいでしまう事ってある
でも、そんな時に、なんでそうしてはいけないの??と考えることを教えてくれます。
子供にもぜひ、ただ怖い話ととらえず、たくさん考えながら読んでほしい作品です。