えびおという子ねこが主人公。
えびおのお誕生日に、おじいちゃんからプレゼントが届きます。
中身は、浮き輪。
手紙には、次の満月の夜まではしまっておくように、とのこと。
満月の日を楽しみに待ち、えびおはついに満月の夜、不思議な体験をします。
浮き輪と一緒に宙に浮いたえびおは、おじいちゃんと一緒に旅をするのです。
満月の様子、夜空で出会った翼のある恐竜、そして、海釣り。
焚き火で釣った魚(しかも、とてつもなく大きい!)を食べるなんて、ワクワクです。
それらのシーンが、それはそれは幻想的な絵で素敵です。
一番印象的なのは、えびおの目の輝き。
ねこだからこその、独特の透明感が、えびおの気持ちを浮かび上がらせているようでした。
おじいさんが言った、「秘密の散歩」という言葉が響きます。
おじいちゃんは多くは語らないけど、えびおにはちゃんと伝わっているのですね。
浮き輪って、素敵なアイテムなんだ、と思わず実感してしまいました。
子どもも大人も楽しめると思います。