カレン・へスの作品は最近私の中でヒットしています。
テーマにインパクトのある素敵なお話をたくさん書いてくださっています。
石井睦美さんの邦訳も素敵でした。
どこかで他の話も読んでいると思って検索をかけてみたら、少し前に読んだ『すみれちゃん』を書いている作家さんでした。
(邦訳している作品も多いようです)
ウェンディ・ワトソンさんの絵も、物語のイメージにすごく合っていてよかったです。
子どもたちのほそっこい感じも、それこそ、石ころだかじゃがいもだか区別のつかない小さな塊たちも、すごく“それっぽく”って、いい感じでした。
一番お気に入りのシーンは、こっそりじゃがいもを拾い集めているとき、突然やってきた車のヘッドライトに驚いて子どもたちが畑の畝の中に隠れるところ!
食べるのもままならない切実な環境で位している子どもたちを描いているにもかかわらず、コミカルなこういう場面はホッとします。
読んであげるなら4,5年生くらいから中学生・高校生のお子さんたちにいかがでしょうか?