アンデスの人々の世界観が好きで、思わず手に取ってしまいました。
アンデスの山中にある村に住むルーチョ少年。
アルパカを飼い、高地に育つ食べ物、数種類のじゃがいもが食料なのです。
父親と一緒に迷子になったアルパカ親子を捜しに行ったルーチョは、
岩の割れ目に落ち込んだアルパカの子どもを助けます。
その母アルパカが、お礼に、じゃがいものアイスクリームについて
教えてくれたのです。
お祭りで食べたアイスクリームの味が忘れられないルーチョの喜びといったら!
作者が実際にアンデスを旅した経験を盛り込んだ作品だそう。
調べてみると、確かに、「インカのめざめ」という甘いじゃがいも品種があり、
アイスクリームやお菓子にも向いているらしく、
ちゃんと商品やメニューにもあるようですね。
もちろん、このじゃがいもアイスクリームというアイテムが利いていますが、
アンデスの村の人々の暮らしがしっかり描かれているのが素敵です。
アルパカとの交流も、彼らの世界観からすると納得です。