「いないよいないよいませんよ むしのかくれんぼ」 大人が読んだ みんなの声

虫の仲間が集まって、かくれんぼをすることにしました。
鬼は、綺麗な羽のコノハチョウさんです。

目をつむって１００を数えて、
「もーう　いーい　かい？」
「もーう　いーいよ」
コノハチョウさんは、探し始めました。
でも、どこに行っても見つけられません。
みんな景色にとけこんで、うまく隠れているのです。

ふくざわゆみこさんの、とても綺麗な絵本です。
虫たちも、意識して探さないと見つけられませんでした。
読み聞かせの時にお子さんと探し合ってページを進めるといいような、とても綺麗な素敵な絵本でした。

洗練された絵が魅力の、ふくざわさんの作品ということで、セレクト。
コノハチョウさんが虫たちとかくれんぼする、というシンプルなストーリー。
虫たちは、スタイリッシュの擬人化されていますが、リアリティある描写で、
科学絵本としてもいいかもしれません。
それぞれの場面で隠れている虫たちを見つけるのは、子どもたちにとっては
ワクワクですね。
きちんと、虫たちの名前も表記されているのは嬉しいです。
洞窟のツチボタル、ちょっと調べてみたくなりました。
単純なストーリーになりがちですが、ラストは意外な展開で、
なるほど、コノハチョウが主人公だった訳がわかりました。
読者への誘いも見事です。
お外で虫たちを探してみようかな、実物を見てみたいな、という気持ちになりますよ。

かくれんぼしていてもなかなか見つけてもらえないと心配になってしまう経験（？）があったかなあ？隠れるの下手な私は直ぐに見つかってしまう方だったような気がします。それにしても虫さんたちは、隠れるのが上手だとおもいました。草や花の中に本当に上手く隠れるので感心しました。鬼さんも「いないよ　いないよ　いませんよ」を素直に信用してるのが笑えました。コノハチョウさんも見事に隠れてしまっていましたよ！鬼さんが疲れてしまったのもわかる気がしました。