野菜売り場に行くと、どんな季節であってもさまざまな野菜が並んでいます。
夏野菜の代表でもあるキュウリにしても、寒い冬にも売り場にちゃんと並んでいたりして、野菜売り場で四季を感じることは少なくなりました。
この絵本で描かれているキャベツもそうで、まるで一年中ありますみたいな顔をして売り場に並んでいますが、本来は冬野菜です。(春になれば、ふんわかした春キャベツがでます)
なので、せっかくならば、一番おいしい季節に食べるのがいいですね。
キャベツはアブラナ科の野菜です。なので、冬に収穫しないで春まで放置しておくと、真ん中から茎が伸びてきて、黄色い菜の花が咲きます。
この絵本でも、おしまいの方で背が伸びて花を咲かせたキャベツが描かれています。
キャベツの花などは普段あまり見ることがありませんから、いわさゆうこさんの丁寧な細密画は子供たちには貴重な視覚学習となります。
この絵本では、キャベツの仲間たちも描かれています。
芽キャベツはかわいいキャベツ、むらさきキャベツはちょっとドキッとする色をしています。
青汁でおなじみもケールも仲間。
驚きはハボタンもキャベツの仲間だったこと。食用ではなく観て楽しむもの。花キャベツと呼ばれているらしい。
まるごとキャベツを手にすると、その重さにうれしくなるかも。
この絵本を読んで、キャベツが大好きになるといいね。