表紙がとっても美しいので読むのを楽しみにしていました。
中を開いたら、もっともっと美しく叙情的な絵にノックダウンしてしまいました。美し過ぎます!!!
お話も絵もとても丁寧で正統派で、これ以上何もいうことはないと思いました。
若者の優しさ、娘のつつましさ、そして殿様の傲慢さ。
若者が中をのぞいてしまった理由も、
好奇心からではなく娘を思いやる気持ちからだったという所がますます切なさを倍増させました。
なんて切ないお話なんでしょう・・・。
唯一ツッコミをいれるとしたら、若者の顔がSMAPの草なぎくんに似ているという点でしょうか?
普段はおもしろ可笑しいお話を好む我が家ですが、
時にはこんな切なく正統派なお話も大事だなと思いました。
おはなしもうひとつ『ふるやのもり』は、
とってもわかりやすく、シンプルに楽しめました。
裏表紙の絵も切なくて心がギュッとなります。
切ないけれど、何度も何度も読みたくなる一冊でした。
優しさゆえの切なさは、心を惹きつけられますね。
大人にも子供にも読んでもらいたいと思いました。
自信を持ってお薦めします!