「どうぞのいす」の続編のお話し、ということなのですが、こちらの方が、より一層抒情的で、優しさをダイレクトに感じられる絵本です。
うさぎさんが作った大きなテーブル、みんなで一緒に使えるように車にのせて運んでいきますが、ひとりで運ぶにはちょっと重すぎる。うんとこ、ごろりん、ごろりん、ゆっくりゆっくり進んでいきます。
でも、しばらくすると…ころん、ころん、ころん。少し軽くなった様子が車の進む音でわかります。
また少し行くと、重たかった机はさらに軽くなって…最後にはころろろろ、と軽やかな音を立てて、テーブルはみんなが大好きな切り株のある丘に到着します。
大きなテーブルに切り株が一つ。お話はさらにひとひねり。うさぎさんは、本当に働き者で、何よりみんなのことが大好きなんですね。
集まったみんなの人数よりもさらに1つ多く、椅子を用意して、新しいお友達が来ても心配ないようにしたところに、うさぎさんの本当の優しさが感じられます。
大好きな絵本が、また一つ増えました。