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犬になった王子 チベットの民話」 大人が読んだ みんなの声

犬になった王子  チベットの民話 文:君島 久子
絵:後藤 仁
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2013年11月15日
ISBN:9784001112429
評価スコア 4.87
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  • チベットの穀物の由来

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子20歳、男の子17歳

    チベットの主食である大麦の由来についての民話を丁寧に再話した作品。
    チベットのプラ国のアチョ王子は、国の人々のために、穀物の種を得ようと、
    山の神のところに出かけます。
    同行の家来も脱落していくほどの、険しい道程を経て、
    ついに山神のところへたどり着きます。
    山神は、穀物の種のありかを教えてくれますが、またまた、難関が待ち受けます。
    竜王に犬に変えられても、山神の忠告に従い、根気よく目的を達成するのです。
    穀物の種のありがたさが伝わってきます。
    妻となるゴマンという娘との交流も丁寧に描かれます。
    アチョ王子、ゴマン、山神、竜王、犬など、それぞれの造形が素晴らしいです。
    特に、アチョ王子、犬の気品高さは美しいです。
    物語がやや複雑で長いですが、じっくりと味わってほしい作品だと思います。

    投稿日:2014/01/14

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    4
  • 勇敢で、心優しいアチョ王子が、人間に戻ることが出来てよかっ

    たです!神様から、蛇王から穀物の種を持っているのは、蛇王

    だと教えられ、その種を盗みだす方法を教えていただいて、豆つ

    ぶほどのものを渡されて、救われたのがよかったです。こころから

    愛してくれるゴマンとも出会え、ゴマンは麦のあとを追って、プラ

    国からロウル地方までのいく千里という土地で大麦がとれるよう

    になりました。二人の大ロマンスもハッピーエンドになって本当に

    よかったです。

    投稿日:2019/11/10

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    1
  • イラストも美しい!!

    チベットの民話で、異国の文化を感じることのできる1冊にも思いました。
    イラストも美しく衣装なども見応えを感じました。
    王子の「自分だけでなく、みんなも豊かにする」という理念が素晴らしいですね!!
    こういう王子あっての国、いいな〜と感じました。

    投稿日:2019/06/06

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    1
  • 先日 「ながいかみのむすめチャンファメイ」のお話しの絵本を読んで君島久子さんと 後藤 仁さんの絵の絵本に感動しまして この絵本を知りました

    チベット人の主食を言われる ツァンパという 大麦を粉にした食べ物
    そして チベットに大麦を持ち帰った王子の優しさに感動しました
    君島さんの今の子ども達に伝えたい思いと 後藤さんの日本画で描かれた素晴らしい思いがいっぱいつまっているように感じました

    おおむかし プラ国ではヤクや羊の乳と肉の他は何も食べるものがなかった時代  穀物の種があると知った 王子が難関を越え 蛇王から穀物を盗むという 大変なことを買って出るのです
    もちろん 自分だけのためではなく 人々に穀物を持ち帰るという強い意志が難関を乗り越えさせたのです

    犬にされても やり遂げる そして 自分を愛してくれたゴマンという美しい娘のおかげで実現できたのです
    二人の 優しい思いが 難関を乗り越えさせたのでしょう

    お話しに引き込まれました

    日本画の繊細さ 美しさも見どころです
    清らかな心の持ち主の勇気と愛は素晴らしいですね

    少し長いお話しですが チベットの民話を楽しんでください

    投稿日:2016/09/04

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    1
  • チベットの民話

    絵本を通してその国を知ることの出来るのは、民話の魅力です。
    穀物が生えていなかった頃、種を求めて大冒険をする王子の物語です。

    チベットの風景や服装や慣わしが、美しい絵で描かれていて、とても興味深いです。
    もちろん、君島久子さんの文章も無駄がなく、ひきこまれます。

    三人の姉妹の一番下の娘が幸せをつかむところや、王子が動物になっているとことは、他の昔話にもよくみられます。
    その国、土地にあわせたもので、読み比べるのも楽しいと思います。

    投稿日:2014/12/08

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    1
  • 深いきずなで

     チベットにつたわる昔話です。
     国民のために、オオムギの種を探し求める王子。けわしい道のりを一人で向かっていきますが、邪悪な蛇王に、犬にかえられてしまいます。
     犬になった王子を心から愛する娘、王子を信じてどこまでもついてく姿がせつなかったです。
     落ち着いた色で、繊細に描かれた絵がすばらしくて、見入ってしまいました。

     絵本を最後まで読んでから、また表紙を見返すとしみじみします。深いきずなでむすばれている二人が、いいなと思いました

    投稿日:2014/03/16

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    1
  • 『シュナの旅』を思い出す

    美しい絵とチベット民話という異国の雰囲気に惹かれて、一目惚れ購入。

    読みながら、宮崎駿さんの『シュナの旅』を思い出した。宮崎作品の中でもおりに触れて何度も読み返してきた大好きな作品で、『犬になった王子』とどことなく似ている、、、。と思っていたら、後藤仁さんのあとがきで知りました!この民話、まさに『シュナの旅』の原作だった!!

    王子の勇気と知恵、そしてゴマンの愛情で、窮地を切り拓いていく物語。民を貧困から救うため王子自ら旅立っちゃうところが、まことに格好いい。文の美しさもさることながら、絵の美しさは折り紙付きで、思わず見惚れてしまう。これまた『シュナの旅』と同じく、何度も読み返したくなる作品に出会えて良かった♪

    投稿日:2014/02/17

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