毎朝のウォーキングが日課になりつつあります。暑い夏が終わり、秋になり、足元に、どんぐりや落ち葉が見られるようになりました。この絵本は、このような季節から始まります。
こぐまのまわりに、葉っぱがひらひらと落ちてきました。こぐまは「きみ、だいじょうぶ?」と、心配になります。こぐまは、次から次へと落ちてくる葉っぱを、なんとか枝に戻してあげようとしますが、うまくいきません。
そのうち、冬が来て、こぐまは眠くなり、ぐっすりと眠り続けます。そして春が来て、こぐまが目をさまして、木を見上げると…
枝から落ちる葉っぱを心配するこぐまの優しさに、ぐっときました。季節の移り変わり、めぐるいのち、が描かれています。同じようなテーマの絵本は他にもあると思いますが、この絵本は幼い子どもにもわかりやすく描かれていると思います。また、活字でなく、手書き文字による文章が、絵本全体を温かい雰囲気にしています。
春の暖かい日差しと、木々の芽ぶき、そして、こぐまの純心無垢な心にふれて、気持ちが明るくやさしくなれました。