図書館で、4歳の娘が見つけてきました。
9歳の娘も一緒に読みました。
正直、このお話を読んでいるうちにとても悲しくなりました。
みんなが寄ってたかって、大福くんを「かっこわるい」と言うんです。
白くて粉コナしてて、まぁるい大福くんに良い所がない、と。
ただただ自分たちの自慢がしたいから、
優しい大福くんをおもしろおかしくからかうなんて・・・。
そこに腹ペコねずみが乱入してきて、状況は一変するのですが・・・。
他の和菓子たちと大福くんが仲直りして終わるのかと思ったのですが、
最初のみんなの謝罪の理由が
「いちご大福だなんて知らなかったから」
っていうんです。
謝るのはそこ?と、とても心にひっかりました。
そして売り物にならなくなった大福くんはお店を去るのですが・・・。
悪者だったねずみも幸せにしてあげて、大福くんは本当に優しい心の持ち主だと思います。
でもやはり、ラストが悲しすぎました。
この自己犠牲の精神、子供たちに伝わるでしょうか?
悪いお話だとは思わないのですが、
なんだかちょっといじめを連想させて、悲しい気持ちになってしまったので
小さい子たちには、私はオススメはしません。
自己犠牲ではなく、もっと他の形で締めくくってもらえたら
もっと素敵な本だったのとでは、と思います。
9歳の長女は、「大福くんは、優しいからきっと何も言わなかったんだね」と言っていましたが、
やはり気持ちは悲しかったみたいです。
4歳の次女は、なんとも言えない顔でいつも聞いていました。
絵はとても丁寧で、特に水まんじゅうが質感が出ていて美味しそうでした。