「ないしょだよ。 あたし、みっちゃたんだ。 あさのママはやまあらしだって。」
「それに、きがついちゃった。あたしもちょっと、ヤマアラシっぽくなってきてるって。」
『これ、僕とそっくりだね。ショック! 僕もそのうち髪が薄くなるのか〜!』父親の写真を見ながら息子は心配していましたっけ。
そうなのよ、そうなのよ!
親子って不思議ですよね、どこかしら似ているのです。
似ていることが嫌だと思ったこともありましたけれど、近ごろ鏡のなかの白髪の顔が亡母に似ているのをいとおしく思います。
そう思えるようになるのにちょっと時間が必要でした。
髪振り乱していた子育真っ最中の頃のこと、自分が子供の頃こと・・・・。この絵本には素敵な時間がいっぱいあります。