桂三枝さんの落語絵本シリーズ。
この絵本では、道頓堀川に住む1匹の親子のカメのお話です。
今まで数冊このシリーズを読みましたが、これは単に愉快と思えるだけでなく、人間をチクリチクリと批判する、ちょっと胸が痛む内容です。
人間ってホント勝手なことやっているなと、カメの立場になって考えたりもしました。
他の動物からしたら、やっぱりこういう風に見られているのかなと妙に納得してしまいます。
特に、人間が進化していく姿を表した絵には、ドキッとさせられます。
ちょうど最近、道頓堀川に長年沈んでいたカーネルおじさんが引き上げられましたよね。
ニュースで見たときには「やっと出てこられてうれしかっただろう」と思っていましたが、これを読んで、もしかしたら逆の気持ち?と考えさせられました。
最後のオチが現実にならないよう、人間たちの手で川をキレイにすることができたらいいですね。