作者の子供の観察眼が際立っている作品だと思います。
子供ってまさにこんなものだったはず。
こんな風に本気で散らかして、雑巾投げをして、泥だらけでけんかをする子供が(作品中では動物ですが)
少なくなってきたように思います。
(本気でけんかしているから動物たちの喧嘩中の顔も険しい、ゆえに、子供は心配そうに見ていました)
わがクラスでも、お行儀のよい、絶対に大きい声でなんか叱ることのできない子供が増えてきています。
(ばばあちゃんのようには、絶対に叱れません。学校では。
わが子には「お母さんってばばばあちゃんみたい」と言われたことがありますが。どこがどうかは…。)
この絵本を喜んで読める幼少期こそ泥んこ遊びが楽しいものであってほしいし、無邪気に楽しむ心と、
たとえ叱られても立ち直る強さを育てることができたらいいのに。
そう言う私も、泥んこの前で目を輝かせているわが子を何度引き止めたことか…。
泥汚れって落ちないのよねぇ・・・。
思い切り遊ばせてあげられる懐の深い大人になるのも
難しいですね。
そんな自分への戒めとして、わが子への応援歌としてして読んであげたい本のひとつです。
小学生の姉は喜びつつもあきれて聞いていました。