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かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)

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しんでくれた」 てんちゃん文庫さんの声

しんでくれた 作:谷川 俊太郎
絵:塚本 やすし
出版社:佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2014年04月30日
ISBN:9784333026500
評価スコア 3.84
評価ランキング 45,604
みんなの声 総数 36
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  • 詩だけなら星5つ

    良い詩だと思います。
    「私」の視点からの、食に対する気付き、そこから食物であった動物の命、そして「私」の命へと思いを馳せる。「私」が多くの「私」以外の命に支えられ、見守られ、生きていること。
    「私」の立場からすると、「しんでくれた」命たち。屠畜は主観的にそのように表現されて、生きること、生き続けることの重みを感じさせてくれます。

    しかし、これ、絵本にする必要があったでしょうか。

    絵本にすることにより、2つの問題が生じているような気がします。
    ひとつは、この詩に絵が付くことにより、イメージが強烈になりすぎて、「残酷」と感じる可能性があるということです。
    赤一色のシーンにショックを受ける方もいるかと思いますが、私は個人的にはそのシーンよりも、主人公の両親が泣いている見開きのシーンがつらく感じました。

    もうひとつは、ひとり静かに味わうタイプの内省的な詩であるにも関わらず、絵本にすることにより、複数の人々と分かち合いながら読む機会が増えることです。このようなデリケートな内容の詩をそのように読むのはお互い居心地の悪いものではないでしょうか。時間をかけて自分の中で消化する前に、色々なノイズが入りそうです。

    絵を担当した方と編集サイドの方(もちろん詩の担当の谷川氏も)とが入念に打ち合わせしたのだろうという配慮は感じられます。ぎりぎり精一杯子どもたちに配慮された絵画表現だなと。
    それが読み取れるので星1つにはしませんでしたが、やっぱりこの詩をわざわざ絵本にする必然性は感じられないのです。
    良いものだから、広く子どもたちに伝えたいからという目的を達するためにある素材を絵本にするというのは、ある意味非常に有効でしょう。
    しかし、そのような安直な方法を全てにおいて取って良いものか、ふと立ち止まってそう思います。
    少なくとも、こちらのレビューを目にしたところ、絵本にすることにより、この詩の評価がむしろ下がっているという残念な結果を招いているような気がします。

    投稿日:2020/05/28

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