のぶちゃんがおもちゃ箱に投げ込もうとしたボール。
とっちゃんの背中にコチン。
その時、とっちゃんの頭に赤ケンカオニがくっついた。
そして、のぶちゃんの頭には青ケンカオニが・・・。
赤ケンカオニと青ケンカオニは、二人の頭の上で戦いを開始した。
それは、どんどんエスカレートして・・・・・。
子ども達の間では、日課のようなけんか。
その大半は、ほんの些細なことが原因で、
まさに、この絵本の世界だ。
そんな時、
『わ〜あ 大変!大変!ケンカオニがいる。
早く退治しないと、食べられちゃう〜!!』などと、おどしてみる。
そして、
『ケンカオニ・ケンカオニ飛んで行け!!』の、呪文を唱える。
たいていの場合は、しぶしぶけんかを中断する。
いいか悪いかは別として、急場はしのげる。
ん?絵本の感想だったっけ・・・・・。
ケンカオニという発想がおもしろく、子どもにも受け入れ易いようだ。
富安さんらしい発想と西巻さんの柔らかい挿絵のコンビネーションがいいなぁ。
【事務局注:このレビューは、こどものとも年中向き 2005年02月号刊行 に寄せられたものです。】