ブラジル各地を取材して紹介する写真絵本。自然の様子、大都会の流通や交通、町の様子。小学生の学校生活。いろんな民族の食事
。社会の問題や宗教。コーヒーや地下資源など。巻末には国のあらましや歴史などがまとめてある。
2006年刊行。ブラジルと言えば、コーヒー。コーヒー産業を支える人たちの歴史は、かなり過酷だった。日本が不景気だから、当時は海外に日本人が出稼ぎに行った。行った先では、前評判とは全然違う過酷な環境。一財産築いて、適当に帰国しようという目論見が外れ、覚悟を決めて現地で身を粉にして働き、ようやく移民の日本人や日系人たちが経済的・社会的に認められていったという。
今は逆に、日本に出稼ぎに来ているブラジル人が多いという。
いろんな問題もたくさんあったが、とにかくブラジルは巨大な国で、資源も多く、多様で、可能性がたくさんあるのも事実。
ブラジルには相当お世話になっているのに、全然知らないことが多かった。もっといろいろ知りたい。
小学生の作文には、ブラジルの好きなところと、困ったところが正直に書かれてあって面白かった。明るいブラジル人とは、すぐに仲良くなれるけど、治安が悪いとか、お菓子が甘すぎて太るのが心配とか。いろんなことが日本とは全然違うから、面白い。
是非とも行ってみたい。