この本は私が子供のころに持っていた本です。
母が本を綺麗に残してくれてあったので、息子に読んであげることができました。
リスのころは羽を集めるのが大好きです。その大事な羽のコレクションを外でほしたまま羽探しをしに離れてしまうと羽がみんななくなってしまうのです。
さんざん探して見つかったのは、自分の木のおうちの枝に住むムクドリの巣の中でした。
巣の中の卵の下に羽があることを知ったころは、だまって羽をむくどりにあげることにしたのです。
3歳の息子は「どうして大事なのにあげちゃったの?」と聞いてきました。「大事だったけど鳥さんの赤ちゃんが元気に生まれてくるためにころは鳥さんにあげたんじゃないかなあ…」というと、「やさしいねいいこだね」と何度もころを褒めていました。
うちには最近赤ちゃんが産まれ、息子はお兄ちゃんになりました。
息子は車が大好きで沢山持っているのですが、「赤ちゃんおおきくなったら、ころみたいにおれも赤ちゃんに車あげようかな」と言いました。
まだ車で遊べるのは先になりますが、息子が言ったように仲良く遊んでくれる日が来るのを今から楽しみにしています。
いままでは大事なものは一人占めだったけれど、この本を通して譲るやさしい気持ちを知るきっかけになれたんじゃないかと思います。